【高尾】奥高尾縦走登山(生藤山〜高尾山) 初登山で20km強の縦走、ヘトヘトになるまで歩き倒す旅

2017年4月16日(日)

記念すべき、初登山に行ってきました。

舞台は奥高尾生藤山から高尾山まで縦走してきました。生藤山桜のプロムナードが有名なスポットです。もう都心部の桜はすっかり散ってしまいましたが、山間部は標高が高いので4月中旬の今が見頃なのです。

最近運動不足気味ではありますが、まだ若いというプライドがあるので生藤山だけというライトな行程は受け入れがたく、高尾山まで縦走するという総移動距離20km超のハードな行程を組みました。これが悲劇をもたらすとも知らずに…

生藤山(しょうとうさん)
標高990m。すぐ隣の陣馬山・景信山・高尾山とは違い非常に静かな山。山頂も売店完備の3山とは異なりベンチがあるだけ、展望もあまり良くない地味な山である。しかし、麓には段々茶畑の景観などが評価され「にほんの里100選」に選ばれている佐野川地区、桜のプロムナードと呼ばれる桜並木と見所が多い。

陣馬山(じんばさん)
標高855m。非常に広く開けた山頂と謎の白馬のモニュメントで知られる人気の山。北条氏と武田氏が対陣したことから陣馬(陣場)山という名になったと言われている(諸説あり)。これだけ展望が良いと、陣を張るのにも適しているのだろう。数多くのコースがあり、1時間半程度で登れるため手軽に登れる山として人気が高い。

高尾山(たかおさん)
標高599m。世界一登山者数が多いとまで言われる有名な山。1号路〜6号路+稲荷山コースと多彩なコースが揃う上、ケーブルカーやリフトまであり、幅広いニーズを満たす山である。低山ではあるが、関東平野が一望できる東方向、富士山を望む西方向と展望に恵まれている。

奥多摩の三頭山から高尾山まで続く尾根を笹尾根と言います。今回歩いたコースは笹尾根のうち高尾山側の約4割です。ネットを見ていると、笹尾根日帰り縦走という頭おかしいことを成し遂げている人がいるようです。全長約40kmコースタイム約17時間半、ちょっと同じ人間だとは思えないレベルですね。私は絶対にやりません、というかやれません。
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登山地図

石楯尾神社バス停(8:34)~三国山(9:51)~生藤山(10:06)~茅丸(10:24)~醍醐丸(11:39)~和田峠(12:23)~陣馬山(12:53-13:31)~明王峠(14:04)~景信山(15:04)~高尾山(16:52-17:11)~高尾山口駅(18:18)
【所要時間】 9時間44分 (行動時間8時間47分 休憩時間57分)

生藤山、桜のプロムナードのはずが…??

山登りは早出早着が基本。ということで、夜型人間の私も頑張って早起きをして家を出ました。新宿から京王線で高尾まで、高尾からは中央本線に乗り換え、山梨県最初の駅である上野原駅まで向かいます。京王線は早朝にも関わらず満席。約半分はハイカー、残りの半分は部活の高校生という構成です。休日の早朝から行動している人がこんなにもいるのだと感心しました。

8:08に上野原駅着。一応、駅のNewDaysは営業していましたが、それ以外は店らしい店は全くありませんでしたので、ちゃんと食料飲料は準備してきた方が良いでしょう。私の場合、ここでの準備不足が後々効いてくることになります。

上野原駅前のすごく狭いスペースにはバスが溢れていました。どこか行きのバスは大行列ができていましたが、私が乗る「井戸」行きのバスは約8割程度の乗車率、少し空席も残る程度でした。

石楯尾神社バス停で下車します。バスに乗っていた乗客はほぼ全員ここで下車しました。

歩き始めて早速、存在感のある桜がお出迎えしてくれました。今だから思いますけれど、我ながら酷すぎる構図ですね。簡単に避けられそうなのに電線入ってしまっているし。

舗装されている道を10分ほど歩くと、林の中に入って行きます。作業道と思われる小さな分岐が結構あったりして、一人だと迷いそうだなーと思いました。周りに何人もいたので安心でしたが。

しばらく歩くと、少し開けたところに出ました。切り出した木材をここから運搬するのでしょう。

ここから尾根に出るまでは若干の急登。いや、今振り返ると全く急登ではないのですが、当時の貧弱な私は「全然初級者向けコースちゃうやん!とんでもないところに来てしまった…」と思っていたのでした。

汗だくになりながら、尾根まで出ました。何を勘違いしていたのか、尾根に出れば絶景が広がっていると思っていたのですが、実際は枯れ木の間から辛うじて富士山が見える程度ですごくガッカリしたのを覚えています。

本日一つ目のピーク、三国山に到着しました。三国山は全国各地に点在しています。いわゆる3つの国にまたがる山ということなのでしょう。ここは武蔵国、相模国、甲斐国の国境、現在で言う東京都、神奈川県、山梨県の県境に位置しています。ちなみに、本日のコースは山梨県の上野原駅からバスに乗り、登山口は神奈川県、三都県境の三国山を通り、ここからは景信山の先までずっと東京都と神奈川県の境となる尾根を進み、最後は東京都にゴールするという、ややこしすぎることになっています。

三国山山頂は西側がひらけているので、富士山がよく見えます。春霞がひどい一日でしたが、ここではっきりと富士山を見ることができ、初めて来て良かったと思いました。そのくらい、自分の足で歩いて到達した山頂から見る富士山と無数の山々は心に残りました。

三国山から生藤山までは10分強。貧弱な私でもあっという間に着きます。神奈川県の標識と東京都の標識で微妙に標高が違うのが気になる…

生藤山山頂は、富士山だけは辛うじて見えるものの、あまり展望が良くありません。三国山で休憩した方が気持ちいい景色を堪能できると思います。一応、今回の目的地はここなのですが、なんか地味ですね。

そろそろ気づいた方もいるかもしれません。私は何のために生藤山に来たのか?桜のプロムナードを見るためです。しかし、まだ桜のプロムナードは登場していません。理由は簡単、私が通るべき道を間違えていたからです。

この赤いピンのあたりが桜のプロムナードだったみたいです。ここを通るには、石楯尾神社からではなく、鎌沢からスタートしなければいけなかったということに帰ってから気づきました。ここを目的に来る方は気をつけてください。

早くも疲労満載の中、賑やかな陣馬山へ

先は長いので、さっさと次に行きます。生藤山からすぐに茅丸なるピークに到着します。

衝撃。えっ、ここが一番高いじゃん…事前のリサーチでは名前を見かけなかったし、名前の最後が「山」でも「岳」でもないし。「丸」ってなんだよ、「丸」って、と悪態をついていました。

茅丸からは南方向の展望が開けているので、丹沢方面がバッチリ見えます。ここら辺の山の位置関係も、登山を始めていなければ知ることはなかったでしょう。

いくつかの小ピークを超えますが、和田峠までは概ね下り。下りだから楽だろうと思っていましたが、下りの歩き方が分かっていなかったので、もの凄く足にダメージがきました。登りはどうやってもそこそこ疲れますが、下りは歩き方によって全然ダメージが変わってきますよね。今となっては当たり前のことですが、当時は全くの無知でした。

和田峠まで降りてきました。峠の茶屋でサイダーを買って一息つきます。登山中・登山後の炭酸飲料が麻薬並の中毒性を持つことに気づいた瞬間です。麻薬の中毒性がどのくらいなのか知りませんが。

陣馬山までは約200mを階段でゴリゴリ登ります。ここで完全にバテました。

フラフラになりながら、陣馬山に到着。山頂は人がたくさんいて大賑わいでした。ここまでの縦走路はあまり人が多くなかったので、このギャップに若干困惑しました。特に小学生くらいの子供を連れた親子が多かったです。親子で登山とか最高ですね、憧れます。

有名な謎オブジェ。山頂は広々としてていいのですが、地味な標高差が虚弱体質には効いてくるのでちょっと辛いです。

ここまで歩いてきた尾根が一望できます。左端のあたりからずっと尾根に沿って歩いてきました。個人的に、この歩いてきた尾根線を眺めるというのが一番好きです。だから縦走ルートが大好きなのです。

富士山がくっきりと。とりあえず富士山が見えるだけでテンション上がりますよね。富士山にも登ってみたいですが、富士山からは富士山が見えないのでそこまで面白くないのでは、と思っています。

ここでゆずシャーベットと味噌田楽を食べました。実はおにぎり2つとチョコくらいしか持ってきていなかったので、この時点で食料がほぼ尽きかけていました。今思うと本当に頭おかしいです。

バテバテの体を癒してくれる桜。景信山、そして高尾山へ

下山したい気持ちが少し芽生えつつも、意地で先に進みます。

忘れかけていた桜に遭遇。そういえば、今日は桜を見に来たはずでした。

明王峠にも綺麗な桜が咲いていました。それにしても、峠を十五名山に選定するってどういうことなのでしょうか。藤野町十五名山は今日だけで生藤山茅丸陣馬山明王峠と4つクリアです。

陣馬山以降はもの凄く綺麗に整備されていて歩きやすい道です。さすがは人気の山域ですね。トレランをしている方も結構いました。歩きだけでフラフラになっている私からすると、山の中走れるなんてどうかしてると思います。

もう疲れすぎて全然道中の写真を撮らなくなってしまいました。何とか景信山に到着。

景信山からは関東平野が一望できます。空気が澄んでいるときは筑波山スカイツリーも見えるとのこと。冬にまた来た方が良さそうですね。

こちらが高尾山方面。まだ遠いです。すでに歩いて来た縦走路を眺めるのは大好きですが、これから歩く縦走路を眺めるのは大嫌いです。心が折れそうになります。

のんびりしたい気持ちが強いのですが、時間も遅くなって来ているので急いで先に進みます。

道の途中で相模湖方面が開けている場所が。霞がひどくて見えづらいですが、右のほうに富士山が頭を出しています。その左の目立つ山が大室山、左側の山域が丹沢です。

小仏峠。渋滞の名所、小仏トンネルの上にいるということですね。

小仏峠ではたぬきとうさぎも応援してくれています。

小仏城山あたりから、満開の桜があちらこちらに。あれ、これ生藤山まで行く必要なかったのでは?という疑問は絶対に抱いてはいけない。

高尾山山頂直下。せっかく富士山が見えているのに枝にモロ被りだし、流石に疲れているとはいえ残念すぎる構図。

ひとまず、無事に高尾山まで到達しました。疲労と空腹でフラフラになりながら歩いていたので、景信山高尾山間はほとんど覚えていません。

山頂付近も桜がいい感じでした。そして、高尾山はもの凄く人が多いです。さすがは世界一登山者数が多い山。普段着の方も多く、ミニスカートやパンプスの人もチラホラ見かけました。ジーパンならともかく、流石にそれはどうかと思いますが…

それにしても、すでに20kmくらい歩いて来ているのでフラフラなのですが、そんなこと知らない人たちから見たら、こんなガチな格好しているくせにバテていてダサいですよね。まあ誰も汗臭いおじさんに興味はないでしょうけれど。

夕焼けに染まる景色を見ながら、下山開始です。もう登らなくていいという事実が非常に嬉しいです。

途中、薬王院の桜も綺麗に咲いていました。生藤山まで行く必要なんて…(以下略)

高尾山口駅に到着したのはすでに薄暗くなった18時過ぎ。駅には温泉がありましたが、温泉に入る元気すら残っておらずそのまま帰路につきました。家の近くの王将で飲んだビールがとんでもなく美味しかったです。

まとめ

初登山にも関わらず、意地を張ってロングコースを選択したため、後半はバテてしまって大変でした。原因は2つで、「自分の体力を過信したこと」と「食料の準備が不足していたこと」です。ただ、初登山でこれらを実感できたのは今思うと非常に重要な経験でした。自分の体力や食料飲料についてしっかりと事前に考える習慣は、この経験から身についたものだと思います。

若いから体力あると思っていましたが、年配の方のほうが全く疲労を見せておらず、次々と抜かされました。登山のための体力は登山をすることでしか身につかない、というのは初登山から約1年経った今でもよく感じることです。

正直、高尾山口駅に到着した瞬間は、二度と行きたくないと思ったのですが、帰宅して数日してみるとまた登りたいという欲求が湧いてきました。山頂からの景色、山頂に立った達成感、登山の魅力は疲労困憊の体にもしっかりと染み渡っていたようです。

とはいえ、流石に丸1週間近く筋肉痛に苛まれるのは辛すぎるので、しっかりトレーニングしなければ、と強く決意しました。

また一つ、私の地図に新しい頁が増えました。次の山行も幸せなものになることを祈って。

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