【北関東】日光白根山登山 ロープウェイで楽々絶景を楽しむ関東以北最高峰への旅

2017年7月9日(日)

夏の到来を感じることも増えてきた7月初旬、日光の百名山巡りの旅に出かけてきました。1泊2日で男体山日光白根山に登ったのですが、1日目の男体山はガスガスでほぼ展望無しだったので記事は省略し、2日目の日光白根山について記そうと思います。

日光白根山(にっこうしらねさん)
標高2578m。日本百名山新・花の百名山。関東以北の最高峰であり、日本ではこれより北に日光白根山より高い山は存在しない。山麓からは前白根山などに隠れて見えにくいことから、男体山や女峰山などと比較して地味な印象もあるが、五色沼・弥陀ヶ池といった美しい湖沼を有するなど見所は多い山である。また、丸沼高原スキー場のロープウェイを利用する初心者向けルートから、日光湯元温泉から登る難ルートまでバラエティ豊かなルートが整備されている。

2018年1月に同じ白根山の名を有する草津白根山が噴火した際に、日光白根山山麓の丸沼高原スキー場のサイトにもアクセスが集中してダウンする、という嘘のような本当の話がありました。確かに、同じ日本百名山かつ同じ群馬県内に二つの白根山が名を連ねるという、ややこしい状況ではありますね。

地図・行程

広域図

北関東は日光界隈男体山日光白根山女峰山など)、尾瀬界隈燧ヶ岳至仏岳など)をはじめとして、名峰揃いです。この地図からは見切れていますが、すぐ西には谷川連峰もあり、山岳パラダイスですね。

今回のルート図

今回は、丸沼高原スキー場ロープウェイ山頂駅を起点に周回するルートを選択しました。

山と高原地図は「日光」編。日光白根山の他に男体山・女峰山など人気の山々が掲載されています。正直、日光白根山と男体山のメインルートで遭難する危険性は低いとは思いますが、何かあってからでは遅いので必ず地図を携帯しましょう。

ロープウェイ山頂駅(8:50)~避難小屋(9:18)~日光白根山山頂(10:35-11:55)〜弥陀ヶ池(12:51)〜ロープウェイ山頂駅(14:12)
【所要時間】 5時間22分 (行動時間4時間02分 休憩時間1時間20分)

序章〜日光湯元温泉での朝活

日光登山旅行の2日目です。前日はガスガスの男体山に登って疲れていたはずですが、爽快な青空に誘われるように早起きしてしまったので、宿泊地の日光湯元温泉を散歩してみましょう。

湯ノ湖湖畔からの外山。外山も前白根山などと同様に日光白根山の前衛山の一つです。

日光白根山は前白根山をはじめとした前衛山たちに阻まれてその姿が見えません。

天気が良い事もあってか、早朝にも関わらず湯ノ湖湖畔は賑わっています。少しだけ頭を出しているのは、昨日は雲で見ることができなかった男体山の頂上でしょうか。

爽やかな朝日が湯ノ湖湖面に反射しています。すごく綺麗だな、と思って撮ったはずなのですが、こういう写真をもっと上手く撮れるようになりたい…

第1章〜ロープウェイから山頂へ

旅館で朝食を済ませ、丸沼高原まで移動します。

様々なコースがある日光白根山ですが、今回は丸沼高原スキー場のロープウェイを利用する一番楽なコースで行くことにしました。日光湯元温泉に宿泊していたので、一番きつい湯本温泉からのルートも考えたのですが、前日も男体山に登っていたのでそんな体力は残っていませんでした…。これを書いている今思うと、体力無かったなあ、と(笑)

ロープウェイの山頂駅に降り立てば、すでに標高は2000m。文明って素晴らしい!

そして、悠然と佇む日光白根山想像していたよりも遥かに強い名峰感に心踊ります。

ここまではロープウェイで誰でも来れますが、十分素晴らしい景色です。奥に目立つ二つの山は、左が武尊山、右が至仏山群馬県が誇る二つの日本百名山です。

鳥居をくぐって、いざスタート。よく見ると、前日の男体山に続きまたしても二荒山神社ですね。栃木県は二荒山神社が多いのかと思いましたが、よく考えるとここは群馬県です。(日光湯元温泉側は栃木県だが、丸沼高原スキー場側は群馬県)

前半は平坦な道が多く、道もしっかり整備されているので非常に歩きやすいです。

体力的にも技術的にもあまり難易度が高くないためか、年配の団体客(ツアー客?)が多いようです。

樹林帯から山頂が少しだけ見えると嬉しくなりますね。見えていなかったからこそ、ありがたさがわかります。

後半は少し傾斜が急な箇所が出てきます。とはいえ、そんなに距離は長くないので頑張りましょう。

さすがは花の百名山、きれいな花があちこちに咲いています。名前は知りませんが。

樹林帯を抜けると、山頂まであと少しです。

そして大展望も広がります。中央やや左に鎮座する錫ヶ岳の存在感が際立っています。

山頂直下はガレガレで歩きにくいですが、そんな事も忘れてしまうくらいの素晴らしい景色です。

山頂付近まで来ると、人がさらに増えてきます。好天に恵まれた事もありますが、さすが人気の山なのですね。

山頂からは、五色沼男体山中禅寺湖の豪華な大パノラマ。

狭い山頂の看板付近はかなりの混雑でした。私が写真を撮った時はまだマシでしたが、この後数十人の大行列ができていました。

五色沼の全容。五色沼の美しさはもちろんですが、五色沼を取り囲む五色山前白根山あたりの稜線もかなり気持ち良さそうで気になります。

山頂の標識付近は狭いですが、山頂付近はかなり広々としているので、人が多くても休憩スペースを見つけるのは難しくなさそうです

山頂の看板をもう一つ発見しました。先ほどの看板の少し奥にあるのですが、こっちはあまり人気が無いようでした。

西に目を向ければ、双耳峰の燧ヶ岳と美しい青色の菅沼・丸沼が印象的な姿を見せてくれます。

第2章〜喧騒から離れた静かな帰路

1時間以上、山頂付近でのんびりしていたのですが、少し雲も増えてきたので下山を始めます。

弥陀ヶ池側の登山道はガレているのに加えて急勾配でなかなか下りにくいです。どちらかと言うと、こちらを登りに使う方が良かったのかもしれません。

少し違う角度からの五色沼。空には雲が増えてきてしまいました。

中央下に見えている弥陀ヶ池まで降りていきます。下山ルートではありませんが、せっかくなので少し寄り道しようかと。

弥陀ヶ池のほとりまで降りてきました。が、上から見たときほどきれいな色ではなく残念な気分に…。まあこういうこともあります。

弥陀ヶ池からは最短ルートで帰ろうと思っていたのですが、弥陀ヶ池が若干不完全燃焼だったので座禅山経由で帰ることにします。

山頂までの喧騒は嘘のように、座禅山方面の登山道は全く人がいません。静かな山歩きを楽しみたければ、こちらのルートをおすすめします。

六地蔵。特にコメントは無し。

「眺望良好」と自信満々に言われたので、行ってみましょう。

お…おう…。よく考えたら山頂より展望が良い訳ありませんよね…。

しかも、写真では伝わりにくいですが、直後にしっかりと登り返しが待っています。

登り返しに悪態をつきながらも、無事にゴールまで帰ってきました。こんなに主張されているので、扉は必ず閉めましょう。

日光白根山を振り返ると、かなり雲が増えてしまったようです。やはり朝から登って良かったですね。

レストハウスで瓶コーラ。個人的に瓶コーラ最強説を唱えています。瓶>缶>ペットボトルだと思うんですよね。

その後はロープウェイに併設されている温泉で汗を流しました。ロープウェイとセットで購入すると300円ほど割引になります。

延長戦〜次回への希望と最高の締め

帰り道に男体山がきれいに見えていたので、中禅寺湖越しの男体山を撮りに寄り道。次こそは晴天の男体山登頂にリベンジしたいです。

宇都宮まで車を走らせ、レンタカーを返却し、駅ビルのみんみんでフィニッシュ。餃子&ビールという最強タッグは最高の締めになりました。

まとめ

正直、この日光旅行は男体山がメインイベントで、日光白根山はおまけ程度に考えていました。しかし、嬉しい誤算。素晴らしい景色を見せてくれました。

ロープウェイに乗っただけでこんな景色を見ることができ、

そこから2時間強歩けばこの景色が拝めます。

お手軽に素晴らしい景色を見ることができる、かっこいい山容の山でした。

また一つ、私の地図に新しい頁が増えました。次の山行も幸せなものになることを祈って。

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