【シーズンレビュー】2019全米OPシーズン振返り(Week29〜36)

日本ではラグビーW杯を筆頭に、野球はこれからポストシーズン、テニスは楽天OP、世界陸上にワールドカップバレー…とスポーツの話題で溢れ返っていますね。東京オリンピックに向けて、様々な競技が盛り上がっているのは非常に良いことだと思います。

さて、私は楽天オープンのチケットを取り逃がしてしまったので、大人しくブログでも書こうかと。正直、諸事情でほとんどテニスを観れていなかった時期ではありますが、全米OPシーズンの結果まとめをしたいと思います。

ちなみに、全米OPシーズンというのは造語ですので、一般的な呼び方ではありません。一年間をサーフェスや節目となる重要な大会でシーズン分けすると、大まかに以下の6シーズンになるかなと思っています。比較的サーフェスや開催地が近いことが多いせいか、この単位で調子の浮き沈みが起こりやすい印象を持っています。

・全豪シーズン:シーズン開幕〜全豪OP

・サンシャインシーズン:全豪OP後〜マイアミMS

・クレーシーズン:マイアミMS後〜全仏OP

・芝シーズン:全仏OP後〜ウィンブルドン

・全米OPシーズン:ウィンブルドン後〜全米OP

・アジア・欧州シーズン:全米OP後〜パリMS

今回はそのうち全米OPシーズン、Week29〜36の振り返り記事となります。

画像出典:https://www.atpworldtour.com/en/photos/us-open-2018
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2019全米OPシーズンの結果まとめ

2019全米OPシーズン獲得ポイントTOP30

衝撃的でした。メドベーデフモントリオールMS準優勝シンシナティMS優勝全米OP準優勝と文句なしの結果で全米OPシーズン1位に輝きました。ワシントンも含めて4大会連続決勝進出。モントリオールと全米の決勝ではいずれもナダルに敗れたものの、圧巻の強さを見せつけました。昨年楽天OPで生観戦した時から強いなあと思ってはいましたが、まさかこんな短期間でTop of Topまで登りつめてしまうとは…。ここからは昨年名を挙げるきっかけとなったアジア・欧州シーズン。さらなる活躍が待されます。が、かなり試合過多になっている気もするので、怪我には気をつけて欲しいところです。

ちなみに、2009年に現在とほぼ同じ年間スケジュールになってから、9人目のシーズンチャンピオンが誕生しました。65季もあったにも関わらず、わずか9人目です。65季中Big4以外が制したのはわずか7季。デルポトロが全米優勝時とインディアンウェルズ優勝時に2回。ワウリンカが全豪と全米を制した時の2回。ロディックはインディアンウェルズ準優勝→マイアミ優勝の際に、フェレールはパリを制して獲得しています。全豪シーズンや芝シーズンは実質GSを優勝すれば自動的に1位になりますが、それ以外は連続する複数大会で結果を残す必要があり、この点でBig4を上回るのは至難の業でした。

わずか2大会の出場ながら、いずれも優勝。貫禄を見せつけたナダルが2位にランクインです。普通なら1位でもおかしくないポイント数ですが、4大会全てで結果を残したメドベーデフが上に行く形となりました。それにしても、ナダルは本当に負けないですね。大会は絞っていますが、出る大会はほぼ優勝しているイメージです。今年はハードコートで22勝2敗。負けたのは全豪決勝ジョコビッチ戦とアカプルコのキリオス戦のわずか2試合だけです。

3位はゴファン、4位はディミトロフ。2017ツアーファイナル決勝カードの2人が並びました。2人とも栄光の2017年から一転、やや苦しい時間を過ごすことになりましたが、見事に完全復活を果たしました。ゴファンは1990年、ディミトロフは1991年生まれで、錦織(1989年生)、ラオニッチ(1990年生)らとともに「Young Guns」として期待された世代ですが、ことごとくBig4に跳ね返されてきました。30歳前後でベテランの域に片足突っ込んできていますが、まだまだ彼らの活躍をたくさん見たいものです。

5位にはルブレフ。メドベーデフ、ハチャノフとロシア勢が若手を引っ張る中で、彼らの1年下のルブレフも続きたいところです。対TOP10勝利はこれまでたった1勝でしたが、この全米OPシーズン中にティエム(ハンブルグ)、フェデラー(シンシナティ)、チチパス(全米)と3勝も積み重ねました。爆発の兆しは少しずつ出てきているのではないかと思っています。

そして…30位には西岡がランクイン!!2,3ヶ月程度の結果ではありますが、実際のランキングでもこのくらいの位置まで来ても全く不思議ではないくらいの実力が付いて来ているということです。2018.10.01付ランキングで怪我から復帰後初のTOP100入りを果たしてから、見事に丸1年間TOP100を守り続けました。次はTOP50、そしてTOP30へ。十分に上が見えて来ています。

全米OPシーズン前後でのランク・ポイント上昇まとめ

2019全米OPシーズン ランク上昇・ポイント上昇TOP30

※全米シーズン後200位以内の選手を対象とした。

好調だったディミトロフ、ルブレフ、ワシントンを制したキリオスらの名前が並ぶ中、やはり一番注目してしまうのはこの男です。ランクアップ2位、ポイントアップ14位、ポイントをこの期間で倍以上に増やした杉田祐一です。栄光の2017年、ツアーレベルでなかなか勝てなくなってしまった2018年、チャレンジャーでもがいていた2019年前半を経て、ウィンブルドン予選突破あたりから潮目が変わって来ました。バーミングハムCH優勝、横浜CH準優勝、四日市CH優勝とチャレンジャーで3週連続決勝進出し、約1ヶ月で約100ランクアップに成功しました。東京オリンピックに向けて、侍の逆襲の始まりです。

ランクアップ部門1位はフィンランドの20歳Ruusuvuoriです。アウグスブルグCH準優勝、マヨルカCH優勝で一気に100位台中盤まで登りつめて来ました。そして、これは聞いた方も多いのではないでしょうか。先日のデビスカップグループ1オーストリアvsフィンランド戦の第4ラバーでティエムを破った選手です。デビスカップでオフナー、ティエムを撃破した勢いそのままに、グラスゴーCHでも優勝して今年チャレンジャー3勝目。来年くらいにはツアーレベルで話題になるのではないかと思います。ダブルスにはコンティネンがいますが、シングルスではフィンランドのトッププレイヤーが現在いないので、期待したいですね。

イタリアの18歳Sinner、スペインの19歳Kuhnといった若手も順調に育って来ている模様。テニス大国は次から次へと有望な若手が出て来てすごいですね。

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