【プレビュー】2018Week27,28(ウィンブルドン・ボトムハーフ)

前の投稿に続いて、今回はボトムハーフのプレビューです。トップハーフのプレビューはこちら。

【プレビュー】2018Week27,28(ウィンブルドン・トップハーフ)
全然試合開始に間に合いませんでした… 明け方からのW杯ベルギー戦に備えて寝ないといけないので、ひとまず本日試合が行われるトップハーフのみアップします。ボトムハーフは明日にはアップできるはずです… ボトムハーフもアップしました。 残念ながら...

結局今日も試合開始に間に合いませんでしたが、書きかけだったこともあるので今日の試合は見ていない体で最後まで書き切ります。(事実、まだ錦織と杉田の結果しか見ていません。)

ウィンブルドン(イギリス、グランドスラム、Grass)

■ティエム山

※相変わらず、携帯からだと見辛くてすいません…拡大して見てください。

クレーシーズンではまさに主役級の活躍を見せた[7]ティエム。最も苦手な芝シーズンではあるが、昨年は初めてR16まで勝ち残った。今年も同等以上の結果を残したい所だが、1回戦はウィンブルドンSFまで勝ち進んだこともある芝巧者のバグダティス。衰えが見えるとはいえ、怖い相手だ。2回戦はベテランの実力者フェレールvsハレで錦織を一蹴した芝が得意なカチャノフの勝者。序盤からタフな戦いが強いられ、1戦1戦が正念場だ。

ベスト8争いでは、もう完全復活と言っても良い、[12]ジョコビッチが最有力か。前哨戦のクイーンズクラブでは優勝こそ逃したが、相手はチリッチ。今大会の優勝争いでも、フェデラーに次ぐ2番手グループの中には入って来るだろう。

芝シーズンでようやく自分のテニスを取り戻した杉田。昨年は前週のアンタルヤ優勝で体力がほとんど残っていない中での戦いとなったが、今年はドロー的にもチャンスがやって来た。初戦は[Q]Klahn、2回戦はあまり芝が得意ではなくシード勢の中では比較的与し易い[21]エドムンドが想定される。エドムンドとの対戦が実現すると、完全アウェイの戦いになるだろうが、勝機は十分あるはず。何とかここを突破し、ジョコビッチが待つと想定されるR32まで勝ち進みたい。

その他では、チャレンジャーレベルで芝タイトル持ちのフチョビッチ、やはりグランドスラムでは怖い存在の[30]ベルダスコ、今シーズン好調のティアフォーに注目か。

■A.ズベレフ山

グランドスラムに弱いと言われ続けて来た[4]A.ズベレフだが、全仏OPで初めてQFまで進出した。とはいえ、彼の実績・実力を考えればQFでも物足りない部分はある。R16で[15]キリオス、QFで[12]ジョコビッチとの対戦が想定されるタフドローではあるが、これをはねのけることができるか。

[15]キリオスは、3桁ランクだった2014年にナダルを破ると言う衝撃のアップセットを演じたウィンブルドンが最も相性が良いコートに見える。前哨戦ではフェデラー、チリッチに敗れたものの2大会連続SF。かなり復調して来ており、活躍が期待される。

そのキリオスとR32で当たると想定されるのが[24]錦織。ハレでは全く良いところがなくカチャノフに完敗だったが、前哨戦で棄権することなくウィンブルドンに望めるのは実は久しぶり。2回戦の[LL]トミッチはウィンブルドンを得意としており要注意だが、まずはキリオス戦まで勝ち進みたい。

前哨戦のアンタルヤで優勝した[27]ジュメールは猛暑のアンタルヤでどれだけ体力が残っているか。R32まで勝ち残り、A.ズベレフとの好勝負を期待したい。

■デルポトロ山

通常のランキング、レースランキングともにナダル、フェデラー、A.ズベレフに次いで4位につけている[5]デルポトロ。芝は最も勝率の低いサーフェスではあるが、比較的他サーフェスとの差異は小さく、前哨戦不出場の中ではあるが活躍が期待される。そのデルポトロの最初の山場は、2回戦での対戦が予想されるベテラン、F.ロペスか。今大会でグランドスラムの連続出場記録1位に到達した大ベテランは、芝コート、ウィンブルドンの勝率が非常に良い。とはいえ、最後にR16進出したのが4年前、最後にQFに進出したのが7年前。久しぶりの上位進出に向けて、好勝負を期待したい。

芝が得意とは言い難い[10]ゴファンは、前哨戦絶好調のエブデンと当たる1回戦が大きな山。ここを乗り越える事が出来れば、上位進出が見えてくるか。昨年のツアーファイナル出場者、かつ大きな怪我の影響が無いにもかかわらず、レースランキング146位に沈んでいる[18]ソックはWCをもらったイーストボーン予選でも勝利を挙げる事ができないほど深刻。初戦のベレッティーニは芝での実績がほぼ無く、チャンスはありそうに見えるが、シモンvsバシラシビリの勝者と当たる2回戦はソックが勝利した方が番狂わせと言っても過言では無い状況。とにかく何かきっかけをつかみたい所ではあるが…なお、シモンvsバシラシビリは2年連続全仏OP1回戦で当たったカードでもある。2年間で3度もグランドスラム1回戦で激突すると言う事で、因縁のカードとなりつつある。

2年前のジュニアウィンブルドン優勝者、[26]シャポバロフvs前哨戦でCH優勝→250準優勝→500ベスト4と大活躍を見せたシャルディーは1回戦屈指の好カード。マスターズ以下では結果を残し始めているシャポバロフではあるが、次世代スター候補筆頭としてはそろそろグランドスラムでも結果が欲しくなってくる所か。

■ナダル山

現時点の世界ランク1位かつレースランキング1位の[2]ナダルは第2シードとして登場。このブロックのシード勢はややクレーコーター寄りのメンツであり、そこまで怖さは無いか。むしろ、芝が得意なノーシード組のべゼリーマイヤーM.ズベレフセラなどの方が手強いかもしれない。

[14]シュワルツマンは芝で通算0勝7敗。10連敗くらいすると意識せざるを得なくなってしまうので、その前に何としても初勝利を挙げておきたいところ。[19]フォニーニは前哨戦に出場しなかったが、どのようなコンディションか注目。[29]チェキナートはクレー以外の実績がほとんどなかったが、イーストボーンでは芝初勝利からSFまで勝ち進んだ。クレー以外でも結果を残せるようだと、本格的にトップ選手として定着してくることになりそう。1回戦の相手は前哨戦のチャレンジャーで無双状態だったデミノー。非常に注目したいカードとなった。

 

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