【プレビュー】2019Week22,23(全仏オープン)

お久しぶりの投稿です。

クレーシーズンは公私ともに忙しく、最初から最後まで丸々見れた試合はほとんどなかったので、全仏からリハビリ期間という感じです。

ということで、展望はいつも以上に話半分で捉えていただければと思います。

スポンサーリンク

全仏オープン(フランス、Gland Slam、Clay)

画像出典:https://www.atptour.com/en/tournaments/roland-garros/520/overview

ここローランギャロスで絶対的な支配力を誇るナダル。14大会で11度優勝、通算86勝2敗。何度見てもおかしい成績が並びます。絶対王者のクレーキングがデジャブのように勝ち切るのか、ジョコビッチ、フェデラー、ワウリンカといった優勝経験者が王座に返り咲くのか、新王者が誕生するのか。今年のクレーシーズンの集大成がいよいよ始まります。

▪️ジョコビッチ山
【表1】ジョコビッチ山

※Rankingは5/20付(ジュネーブ、リヨンなどは未反映)。

前哨戦のマスターズ3大会のうち、2大会の王者が共存する山となりました。

一人目はマドリードの覇者、[1]ジョコビッチ。ローマでも決勝まで勝ち進むなど、優勝候補の一人であることは疑いの余地がありません。昨年の今頃は復活できるのか心配されていたのが懐かしいです。

もう一人はモンテカルロの覇者、[9]フォニーニです。マドリードとローマではR16で敗退していますが、相手はクレーコートでは5本指に入るであろう実力者のティエムとチチパス。現状のフォニーニであれば、上位進出は夢ではないでしょう。

順当にいけば、そのフォニーニとR16でぶつかるドローとなったのが[5]A.ズベレフ。もうイメージが定着しつつあるGS苦手という特性に加えて、今シーズンは得意なはずのマスターズでも、クレーでもあまり結果が出ませんでした。直前週のジュネーブでは優勝しましたが、ここで試合をこなしたことが吉と出るか凶と出るか。いずれにせよ、R16が最初の山場となるでしょう。

その他のシード勢では、[13]チョリッチが一番チャンスがありそうでしょうか。得意なクレーで結果が残せるか。順当にいけばジョコビッチと当たるR16までは確実に勝ち上がりたいところでしょう。

モンテカルロ準優勝の[30]ラヨビッチですが、その後は1勝もできず。浮き沈みが激しい近況となっているので、どちらのラヨビッチが顔を出すかは注目です。

ノーシード勢では、クレーシーズン好調のシュトルフが気になります。1回戦の相手は[20]シャポバロフですが、モンテカルロでは撃破している相手。シャポバロフからするとものすごく嫌なドローでしょう。正直、クレーコートが得意なイメージが全くありませんでしたが、この好調を維持し、まずは自身初のGS16強が目標となるでしょうか。

あとは、予選勝者の[Q]ペドロ・マルティネス。野球好きとしては、名前を聞いただけで強そうだなと思いました。プレー全く見たことないのでよくわかりませんが。そうです、言いたかっただけです。

1回戦の個人的注目カードは、[20]シャポバロフvsシュトルフ以外だと、[Q]ガルシアロペスvsデルボニスミルマンvs[5]A.ズベレフです。

▪️ティエム山
【表2】ティエム山

ここ3年間、SF、SF、Fと結果を残し続け、次世代クレーキングの呼び声も高い[4]ティエム。前哨戦では、バルセロナではナダルに勝利して優勝、マドリードでもフェデラーに勝利しジョコビッチに敗れての4強、とスペインの2大会では強さを見せたものの、モンテカルロ・ローマの2大会では早期敗退となってしまった点が若干の不安材料です。とはいえ、ローランギャロスのセンターコートとの相性も良さそうなので、それらの不安は杞憂に終わるのでは、というのが私の予想です。

復帰直後の[8]デルポトロは、クレーシーズンは試運転かと思っていましたが、ローマではジョコビッチと好試合を繰り広げており、エンジン全開までそう遠くないかもしれません。

しかし、そのデルポトロの初戦の相手はこのクレーシーズン絶好調のジャリー。かなり厳しい相手を引いてしまったと言えるでしょう。1回戦No.1の好カードと言い切って問題ないと思います。

さらに、順当にいけばR32で激突するのはリヨンでツアー2度目となる決勝進出を果たし乗っている[25]アリアシム。デルポトロの前半戦はなかなかのタフドローとなりました。

今シーズンなかなか調子の上がらない[10]ハチャノフ、全豪OP以来パッとしない[22]プイユのブロックは、ノーシード勢も含めて好調の選手がおらずオープンドロー気味です。

[14]モンフィス[23]ベルダスコのブロックはシード勢が堅いかと思いますが、クレーなのでダニエルには期待したいところです。初戦の相手はモンフィスと強敵ですが、好試合を期待しています。

ノーシード勢だと、生粋のクレーコーターのクエバスが一番の注目選手でしょう。初戦の相手は、昨年錦織とここで対戦した[WC]ジャンビエ。怖いもの無しでひたすら強打してくる姿は非常に興味深かったですが、クレー巧者のクエバスがどう料理するのか興味があります。

1回戦の個人的注目カードは、ほぼ前述の通りですが、[WC]ジャンビエvsクエバスダニエルvs[14]モンフィスジャリーvs[8]デルポトロです。

▪️フェデラー山
【表3】フェデラー山

[3]フェデラーが4年ぶりにローランギャロスに帰ってきました。前哨戦は、ローマの棄権は気になりますが、ティエムにフルセットの末敗れた1敗のみで上々の出来だったと言って良いのではないでしょうか。

そのフェデラーと並んでこの山から4強に進出する候補筆頭となるのは[6]チチパスでしょう。エストリルで優勝、マドリードでは準優勝、ローマではナダルに敗れたもののSF。今年のクレーシーズンでナダルに次ぐ12勝を挙げ、優勝候補の一角と言っても差し支えないレベルまで来ています。5セットマッチも、今年の全豪SFで不安はありませんし、上位進出でTOP5入りはかなり現実的なものとなって来ています。

ブダペスト優勝、ミュンヘン準優勝と250の大会で大暴れした[29]ベレッティーニ、ローマでそのベレッティーニ、さらには錦織を破ってSFまで勝ち上がった[17]シュワルツマン、完全復活の兆しが見えて来た全仏優勝経験者[24]ワウリンカ、昨年ジョコビッチを破りSFまで進出した[16]チェキナート、とその他のシード勢も実力者、好調の選手が目白押しです。

さらにはノーシード勢でも、ヒューストン・ミュンヘンと250の大会で2つの優勝を果たしたガリンをはじめとして好調の選手が多く、最も予想が難しい山になったかもしれません。

1回戦の個人的注目カードは、クライノビッチvs[32]ティアフォーハーセvsコールシュライバー[29]ベレッティーニvsアンデュハーです。

▪️ナダル山
【表4】ナダル山

この山は何と言ってもクレーキング[2]ナダルでしょう。彼を止められるのかどうか、これが大きな焦点です。

この山の中でいうと、[7]錦織[12]メドベーデフが打倒ナダル候補の一番手となるでしょうか。

[7]錦織は不安定な試合内容が続いており、まずは自分のテニスを続けられるかどうかが焦点でしょう。ナダル戦が想定されるQFまでに本調子を取り戻すことができて、初めてスタートラインに立てるイメージでしょうか。調子が上がらないようだと、2回戦での対決が想定される[PR]ツォンガ、4回戦での対戦が想定される[12]メドベーデフ/ペールあたりに苦しめられることになるでしょう。

[12]メドベーデフはレースランキング6位と年始から好調をキープしています。覚醒後初のクレーシーズンは悲喜交々といった戦績でしたが、上限はかなり高い選手なので良い状態でナダル戦を迎えられればチャンスがあるかもしれません。

ノーシード勢で注目は、前述の[PR]ツォンガペールガスケを加えたフランス勢でしょう。実力ももちろんですが、やはり全仏オープンのフランス勢は応援の力も含めて怖い存在です。

▪️全体

クレーキング[2]ナダルがもちろん優勝候補筆頭で間違い無いでしょう。対抗候補は、[1]ジョコビッチ[4]ティエムを僅差で[6]チチパス[3]フェデラーが追う展開でしょうか。

また、[9]フォニーニ[10]ハチャノフ[12]メドベーデフ[13]チョリッチは自身初のTOP10入りへのチャレンジともなり、こちらも注目です。9位のデルポトロが720pt失効、10位のイズナーが欠場、ということで、4人のうち1〜2人がTOP10の仲間入りをする可能性が十分あります。

スポンサーリンク